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2025/05/19

しんどい時はしんどいと言おう

| by:牧之原中校長
学校に行くことがしんどい時って誰にでもあります。わたしは中学生の時、年間20日以上は休む子でした。しんどかったんです。部活動がしんどかったし、英語の勉強がしんどかったし、そのころは先生たちがしんどく感じていました。友達関係は特に悩んではいませんでしたが、なんとなく仲間外れになっているような子がいてそのことに対して何もできない自分のなされなさみたいなものもしんどかったです。
しんどいとき、わたしは学校を休んで海に行ってました。相良港にある灯台(今は立ち入り禁止になっています)にもたれながら本を読んでいました。釣りもしていました。そういう日が時々ないと無理でした。
わたしが休むことに対して怪しむ友達がいました。怪しまれたのは日焼けです。学校を休んだ次の日なんか、真っ黒に日焼けして学校に来るからです。「お前は本当に、体調を崩して家で休んでいるのか?」と、仲のいい友達からさんざん言われました。
休むことがどうだったかというと、わたしにとっては大事な時間でした。その時間があったから、わたしは心を保てたと思っています。そういう時間を許してくれたのは母でした。父には学校に行っているということにしてくれて、母はわたしが海に行っていることを見逃してくれました。時には母と灯台のもとで、海を見ながらおにぎりを食べた記憶もあります。
しんどい時は誰にもあります。しんどい時はしんどいと誰でもいいから口にしたり、たよりにしたり、そんなことが大事です。親に、兄弟に、友達に、先生に、しんどい時はしんどいと言えるのも人が幸せに生きていくために必要な力です。わたしにとっては母でした。
わたしは今でもしんどい時があります。校長になって、しんどさの理由も変わりました。時々、ずどーんと重たい気持ちで家に帰ります。もう母はなくなっています。その苦しさを聞いてくれるのが愛犬「たんじろう」です。ハイボールを飲みながら、たんじろうにぐちを聞いてもらいます。たんじろうは少し首をかしげながら、じーーっと聞いてくれます。そして話がすべて終わった時には、こう言ってくれます。
「だいじょうぶだワン。」

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