本校も学校から宿題が出ます。宿題は、子供たちの基礎・基本の定着に必要であり、子供たちの学びの実態からしても必要と考えるからです。学校によっては、宿題を一切出していないところもあります。家でどのような学習をするかはすべて子供に任せているという学校も増えています。そのような学校は、静岡市、掛川市、浜松市などで多いと聞きました。大きな市では学習塾も多く、家に帰ってからは学習塾に直行する子もいて、学校の宿題がとてもこなせない、そのため家庭学習が必要かどうかは子供に任せている、そのような理由から家庭学習なしが増えていったということを耳にしました。家庭学習は自学のみとしている学校も一時期増えました。子供の主体性を伸ばすために、宿題も自分で考えられる子に育ってほしいという学校の思いです。ところが、宿題を子供に任せたところ、やれる子とやれなかった子の開きが大きく、学力差という課題が見えてきました。最近はその考え方を改め、元に戻しています。しっかりと決められた宿題を出している学校が戻ってきています。内容のある自学をしっかり自分で考えられる子供の割合は約30%です。自学では全くやれないという子も約30%です。そのため、自学は推奨しながらも、自分で家庭学習を進めることが難しい子には、決められた宿題を出すというハイブリット型宿題の考え方もあります。その子その子の力に応じて、先生がアドバイスしながら最終的には家庭と子供がどのような宿題をするか決定しています。
思い切って宿題なしに取り組んだ学校のお話を聞きました。1年でもどしたそうです。理由は保護者の皆さんからの声です。「ぜんぜん家で勉強しなくなった。親が言っても無理。先生の言うことは聞くけど、親の言うことは聞かない。だから、先生の方で決められた宿題を出してほしい。」このような声です。
「学校で勉強をしているのだから、家に帰ってからはのんびり楽しく生活させたい。だから宿題そのものをやめてほしい。」「学校に帰った瞬間、ゲームとYouTubeで、夜の10時・11時までやり続けているから、宿題がないとだめだからあったほうがいい。」「塾に行ってるから宿題は無理。」「子供の基礎・基本のために宿題は必要。」「学校から出される宿題は意味がない。」などなど、今は家庭の考え方もちがっているので、方針を一つにさだめていくことも難しいのです。
ところで、子供たちはどう思っているかというと、ほぼ100%の子が、「宿題は出さないでほしい。」です。当たり前ですよね。わたしたちが子供の時も、そうでしたよね。
ただ、宿題をやり切ることに苦労してしまっている子もいます。そういう場合は、学年の先生に相談してください。その子にあった宿題の在り方について一緒に考えてくれますから。