このごろは少なくなってきましたが、「子供にスマホを持たせていいか悩んでいます。」という相談を受けることがありました。
スマホを買ってほしいと我が子からせがまれたのは中学生の頃です。周りの友達はみんな持っているから買ってほしいと言われましたが、わたしたち夫婦は許可しませんでした。持たせたのは高校生になってからです。持たせなかった理由があります。スマホによるいじめやトラブルがおきてしまって、学校が対応しなくてはいけなかったということが実際に起きているからです。
LINEで複数の子からいじめられた子がいました。撮影した画像が知らない人に渡ってしまったこともありました。知らない人とつながってしまって怖い目に遭った子もいました。
そのような子どもたちと出会ってきたので、どうしても我が子のスマホを許可できなかったのです。ちゃんと管理していく自信もありませんでした。ですから、保護者からの相談に対して、「あまりお薦めしません。」と言うしかありませんでした。
このような相談もありました。「同級生のママさんたちのLINEグループに参加していますが、その内容が嫌で、戸惑っています。」最初は情報交換だったのが、だんだんと人の悪口になってきて、その悪口に付き合わないといけないのが苦しいという内容でした。自分の子供にはそのような使い方はよくないと言っておきながら、自分自身がママ友に合わせて人の悪口を打ち込んでいることが苦しいのです。「人の悪口でつながるグループなら、距離を置いた方がいいのではないですか。」とお伝えしましたが、距離を置くこともできないままでした。
氾濫するスマホトラブルの中で、正しいことを見失うことなく、正しい使い方をしてほしいと望むのであれば、保護者のみなさんの管理・責任・教えは絶対に必要です。マナーをきちんと教えていくことは大事です。そして、保護者のみなさんも、スマホを正しく使うことも大切です。考えてみて下さい。