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牧之原市菊川市
学校組合立牧之原中学校
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牧之原市東萩間2079−9
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日誌

校長室より
12
2025/08/01

8月に入りました

| by:牧之原中校長

皆さん、夏休みに入りましたが、いかがお過ごしでしょうか。8月は、先生たちにとっても学びの季節であり、多くの研修に参加して自分自身のスキルを磨く機会となっています。これにより、より充実した授業を行い、生徒の皆さんをサポートできるよう努めています。

子供たちも、この夏休みを有意義に過ごしてほしいと思っています。もちろん、夏の間にたくさんの素晴らしい思い出を作ることは大切ですが、時間を上手に使って勉強にも励んでほしいと願っています。新学期に向けて、心と体をしっかりと準備することが重要です。

ぜひ、この休暇期間を利用して、興味のある分野や新しい挑戦に取り組んでみてください。皆さんが素晴らしい夏を過ごせることを願っています。


08:14
2025/07/29

おいでよサマースタディ

| by:牧之原中校長

 牧之原中学校では、夏休み期間中に「サマースタディ」と呼ばれる学習会を開催しています。この特別な取り組みは勉強の習慣を身につけたり、仲間とともに集中して学ぶ経験を共有したりする貴重な場として、多くの生徒に支持されています。 ランチルームは広く快適で、静寂が保たれた環境の中、生徒たちが粛々と勉強に取り組んでいます。筆記具が動く音だけが響く静かな空間は、家庭では味わいにくい集中の場となっています。このような環境は、特に夏休みのような時間の使い方が自由な期間において、気持ちを切り替えて「勉強モード」に入るきっかけになることでしょう。

サマースタディのメリット

  1. 学習環境の整備
    自宅での勉強は誘惑が多く、集中力が途切れがちです。一方、学校で誰かと一緒に勉強することで、お互いに良い刺激を受けることができます。また、静かな環境は勉強を効率的に進めたい生徒に理想的です。

  2. 仲間との協力
    「ひとりで勉強するのが苦手だ」と感じる生徒でも、学校に来て一緒に学ぶ仲間と時間を共有することでモチベーションが向上します。わからないところを教えてくださるボランティアのみなさんも、先生もいます。

  3. 学習時間の確保
     サマースタディでは午前・午後どちらも学習時間が確保されており、長い時間を集中して勉強する生徒もいます。「家でやるつもりだったけど結局ゲームしてしまった」ということが防げます。

勇気あるひとりの行動が、仲間を動かす

 毎回の学習会に積極的に参加している生徒もいます。その努力はすばらしいことであり、周りの生徒たちに大きなインスピレーションを与えています。ひとりひとりの行動が、周囲の仲間にもやる気を起こさせるのです。「自分も頑張ってみよう」と感じる生徒が増えれば、学びの場はより一層盛り上がります。

最後に

 牧之原中学校の「サマースタディ」は、ただ勉強するための場にとどまりません。自分自身が成長する喜びや、仲間とともに励まし合う経験を得られる場です。夏休みの時間は長いようであっという間に過ぎてしまいます。その貴重な時間を、有意義なものにするためにも、ぜひ学習会に参加してみてはいかがでしょうか?

勉強を始める最初の一歩は勇気が必要です。しかし、その最初の一歩が、未来につながる大きな一歩になることでしょう。


10:10
2025/07/29

野球部の挑戦、 そして感動の最終試合

| by:牧之原中校長

第一章 最後の試合、彼らの挑戦が示したもの

浜松開誠館中学校との試合で、我らが野球部の子供たちが体現したのは、ただの勝敗を超えた“挑戦”そのものだった。試合の前、暑いグラウンドでの最後の練習を見たとき、「この子たちは本当に準備を重ねてきた」と感じずにはいられなかった。彼らはこの日のために自分たちを磨き、時にはつらい思いをして成長してきた。それだからこそ、この一試合が持つ意味は、私たちの想像をはるかに超えるものだったのである。

 

第二章 試合の展開と悔しさ

先手を打ったのは我がチームだった。初回に一点を先制し、その後ピッチャーが踏ん張り、好スプレーも続いて三回がすぎた。しかし、開誠館も必死だ。徐々に相手の強さに圧倒される場面が何度も何度も訪れた。開誠館の選手たちはその技術も、パワーも、チームワークも素晴らしく、次々とヒットを打ち返してくる。守備にもひたむきに挑んだ我がチームの子供たちだったが、ミスもあり悔しい得点を許す結果になった。しかし、それでも彼らは決して背中を向けなかった。「次こそ」という切り替えの言葉がベンチからもスタンドからもとび、選手も仲間と言葉を交わし、どんな場面でも全力でプレーに挑んだ姿は、眩しいほどだった。

 

第三章 クライマックス、ヘッドスライディングの物語

試合終盤、開誠館の猛攻で我らがチームは最後の攻撃を迎えた。点差は縮まらず、そのままの苦しい展開が続いていた。しかし、そんな状況下でも、彼らの気持ちは折れなかった。走者が打球に続いて疾走し、必死にベースを狙う姿はまさに全力そのものだった。

最終回、最後のバッターは牧中生だった。最後は、まるで試合のドラマを締めくくるかのように、一塁ベースに向かってヘッドスライディングを試みた。グラウンドの土を巻き上げながら、彼はベースに向かって飛び込んだ。

ベースまでの距離は無情にも遠かった。しかしそのプレーには、子供たちのこれまでのがんばりのすべてが詰まっていた。野球への思い、仲間たちとの日々、自分自身への挑戦。その勇敢な姿を目の当たりにして、スタンドの大人たちはみんな涙だった。

 

第四章 選手の涙、父の涙

試合が終わったあと、彼らも泣いていた。悔しさが滲んだ涙であり、全力を尽くした誇らしさが入り混じった涙でもあった。私は数名の子供たちの肩を叩いた。「よくがんばったよ。誇りに思うよ。」あるお父さんとも言葉を交わした。「よくやりましたね。開誠館とこうして試合ができただけでも良かったですよね。」そのお父さんは、ずっと泣いていた。悔し涙かもしれないし、子供たちが頑張ってやりぬいたことに対するうれし涙だったのかもしれない。

 

第五章 未来に向かって野球魂は続く

試合を終えた今、彼らはこれから新たな挑戦に進むのだろう。自分がどうありたいか、どんな道を歩むのか。その答えを探す旅が始まる。だが、この試合で見られたひたむきさ、一分一秒を惜しみながら全力を尽くす姿勢は、きっと人生のどんな場面でも彼らを支えるだろう。

野球部の子供たちへ。あなたたちは最高だった。後ろを振り返らず胸を張れ。感動をありがとう。そして、次のステップでもその野球魂を持ち続けてほしい。大人たちは、これからも君たちを応援していくから。


10:05
2025/07/22

夏休み中の学習習慣を大切にしましょう ― サマースタディのお知らせ

| by:牧之原中校長

 夏休みに入り、お子様にとっての楽しい時間が広がるとともに、学習の習慣を継続することが大切な時期でもあります。当校では、学習習慣を支え、夏休みの間も充実した学びを提供する「サマースタディ」を実施しています。特に受験を控える3年生の参加が目立っていますが、2年生や1年生も積極的に取り組んでいます。この学習会は、家庭での学習が難しい生徒や、勉強のペースを保ちたい生徒に最適な環境を提供します。ご家庭で学習に取り組む力があるお子様ももちろん素晴らしいですが、サマースタディに参加することで、仲間とともに励まし合いながら充実した学びを得ることができます。夏休み中の学びの習慣を崩さないためにも、ぜひご参加をおすすめいたします。



12:13
2025/07/18

一学期終了

| by:牧之原中校長

 一学期が無事に終了しました。保護者の皆様の日々のサポートに心より感謝申し上げます。この数か月間は、生徒たちが新しいことを学び、成長する貴重な時間となりました。これも一重に、家庭での温かいご支援とご理解のおかげです。皆様とともに取り組んだ結果、子どもたちは多くの経験を積み、学びを深めることができました。がんばる姿をたくさん目にした4か月でしたね。夏休みの間も子どもたちが安全で充実した日々を過ごせますようお祈りしております。新学期もまた、ご協力くださいますようお願い申し上げます。

改めて、心からの感謝を込めて。


12:34
2025/07/17

明日は終業式

| by:牧之原中校長

 いよいよ明日、一学期の終業式を迎えます。振り返ってみると、この4か月間は子供たちにとって大きな成長の時だったのではないでしょうか。一人ひとりがひたむきに頑張り、多くの感動や喜び、そして挑戦が詰まった充実した時間を過ごすことができたことを心から嬉しく思います。体育祭で、仲間と声を掛け合い、一緒に全力を尽くした姿がありました。リレーや大繩で、団結力を示した一体感あふれる姿には、心が熱くなりました。授業に取り組む姿勢も立派でした。互いに助け合い、励まし合いながら学ぶことができました。学校生活の中では、楽しいことばかりではなく、不安や悩みを抱える日もあったかもしれません。これからもそんな日はあるかもしれませんが、困難に立ち向かい、課題を克服しながら自分自身を磨き続けることは、これから社会で生きていく中で大切な力となります。先生たちはそんなみなさんを必ず支えていきます。明日の終業式が終わると、皆さんはそれぞれの夏休みを迎えます。この休みの期間には、普段の学校生活ではできない体験や経験を積む貴重な時間が広がっています。ぜひ、目標を持ち、自分の未来に向かって一歩進む時間としてください。小さな挑戦でもいいです。新しいことに取り組むことで、皆さんはさらに成長できるでしょう。終業式には、全員が元気な顔を見せてくれることを願っています。一緒に、この4か月間頑張ってきた皆さんの努力をお祝いする場にしましょう。


17:50
2025/07/15

自分らしさとは

| by:牧之原中校長

今日は「自分らしさ」について3年生と授業をしました。 自分らしさって何だと思いますか?それは、「ほかの誰でもない、自分だけが持っている特別なもの」のことです。自分の好きなことを大切にしたり、自分の気持ちをちゃんと知ることが、自分らしさにつながります。 3年生の子供たちも、自分らしさをもっています。良さもあります。よくないところも、自分らしさです。みんな、それぞれ違った性格や好きなもの、得意なことがあります。例えば、絵を描くのが好きな子もいれば、スポーツが得意な子もいます。歌を歌うのが楽しい子もいれば、本を読むのが好きな子もいます。それって、とても素敵なことなんです。 時々、「あの子みたいになりたいな」と思うことがあるかもしれません。確かに、ほかの人のすごいところを見てあこがれることはあります。忘れないでほしいのは、みんなにそれぞれの良いところがあり、だれかが自分に憧れているということです。 みんなが違っているからこそ、友だちと話したり遊んだりするのが楽しいんです。みんなが同じだったら、きっとつまらないですよね。だから、自分らしさを大切にして、ほかの人の素敵なところも見つけてみてください。

ありがとうございました。  

 

 

14:05
2025/07/08

3年生の道徳授業「新しい夏の始まり」

| by:牧之原中校長

「新しい夏の終わり」という物語を題材にした3年生の道徳授業を見ました。子どもたちが将来に向けた生き方について考えていました。物語の内容は部活動を終えた直後の子供たちにとって身に染みるような内容であったため、未来への希望や変化の受け入れ方を考えることができたのではないかと思われます。

発言者は少なかったように見受けられましたが、子どもたちは隣の席の友達との意見交換を通じて、互いにじっくりと考えを深め合っていたようです。このような交流は、個々の考えが広がり、思考を深める素晴らしい方法だと思います。

特に、子どもたちが自分の将来について話し合うという体験は、これからの生き方に対する意識を芽生えさせる大切な時間であったのではないでしょうか。近くの人とのかかわり合いを通じて得られる学びは、思いやりや協力の大切さなど、人生において非常に重要な価値観を育むきっかけになると感じました。

このような道徳の授業を通じて、子どもたちが未来のことを少しずつ考え始め、自分の行動や選択に対する責任感を持つようになることを期待します。今日は、さくとさん、りくさん、ひろきさん、ゆなさん、ゆうまさん、かなたさんが活躍をしていました。


13:10
2025/07/02

1年生の水泳授業

| by:牧之原中校長

1年生の水泳の授業の様子をお伝えいたします。1年生がプールで平泳ぎの足の動きに特化した練習を行っている場面を見学しました。はじめは水の中でバランスを取ることに苦心し、足を思うように動かせない子も多く見受けられました。しかし、竹内先生が一人一人に丁寧に指導を行い、全体のレベルアップに取り組んでおりました。

 足の動かし方や体の使い方を基本からしっかり教え、まずは足の動作がスムーズになることを目指していました。なかなか上手くできなかった子も、やる気によって、少しずつ改善が見られました。プールの中で何度も練習を積み重ねる中で、「できた!」という瞬間をむかえる子もいました。それぞれの成果はまだまだ発展途上ですが、確実に一歩ずつ進んでいます。

 1年生全員が平泳ぎをマスターする日も遠くないと強く感じました。


12:05
2025/06/24

たくさんのものさし

| by:牧之原中校長

子供を豊かに伸ばしてくれる先生は、ものさしをたくさん持っています。残念ながら、そのものさしが少ない先生もいます。苦しいのは、子供です。これは、先生という職だけではなく、「親」という役割も同じことが言えます。ものさしを多く持っているお父さん、お母さんに育てられた子は、あきらかに違います。体の奥底からわき上がるような自信みたいなものを持つようになります。

ものさしとは、「その子のいいところを見るものさし」です。「勉強ができる」「先生の言うことをよく聞く」の、二本のものさししか持っていない先生だって世の中にはいるかもしれません。本校の先生方は、とてもたくさんのものさしを持っていますから、安心して下さい。

勉強が苦手な子はいます。でも、掃除はとても一生懸命できます。あいさつが苦手な子はいます。でも、本を読むのが大好きです。いらいらして人に当たってしまう子がいます。でも、そんな子でも、何か仕事を頼むと、最後まで責任を持ってやってくれます。子供はそれぞれ、苦手なことあり、得意なことあり、みんな違った宝物を持っていますから、それを見つけていくのが牧之原中学校の教育。つまり、どの先生も、二本だけのものさしではとても足りないんです。それぞれの先生が、千本のものさしを持っています。

小さい頃から、「だめな子」で通ってきてしまった子がいるとします。それは、少ないものさししかもっていない大人に囲まれてきたからです。おそらく、二本のものさしです。「勉強ができるか」「大人の言うことを聞くか」のものさし。そのものさしだけでその子を見ようとしても、その子はその二つが苦手なことで、本当はもっと違うものさしで見てくれたらいいところなんていくらでもあるのに見てもらえなくて、「だめな子」というレッテルが貼られてしまったかわいそうな子です。勉強ができないからアウトじゃないです。親の言うことを聞かないからアウトじゃないです。だめな子というレッテルは、大人が勝手につけた「大人にとって都合の悪い子」のことです。

残念ながら、その二本のものさししか持たない大人はあふれています。多様性という言葉が浸透し、『別に勉強だけが人生じゃない』と、多様な価値観で人を見ることができる人は確実に増えてきていて、学校という場所にいる先生達も、新しい考え方にバージョンアップしている最中です。親も同じです。わたしたちは、あまり多くのものさしで見てもらえなかった教育を経験しています。ですから、子供を育てるときになるべく多くのものさしを持つことが大事だってこと、気づきにくいんです。そんなみなさんだって、ものさしは増えていますよね。三本目、四本目と、ものさしを増やしていますよね。

わたしたち大人が、たくさんのものさしで子供たちを見るようになると、どうなると思いますか。それは、子供たちの姿ではっきり分かってきます。子供たちだって、人を見るものさしは、わずかなものです。「足が速い」「かっこいい」「かわいい」「勉強ができる」「おもしろい」などの、分かりやすいものさししか持っていませんが、多様な個性を認めてくれる親や先生、地域の皆さんに囲まれていると、子供たち自身が持つものさしの種類がどんどん増えていき、人を認める、人を大事にできる心は醸成され、そして一番大事なことですが、自分自身もまんざらじゃないと、自分への安心感になっていくものではないですか。


08:00
2025/06/13

フレーフレーマキチュー

| by:牧之原中校長
さあ、明日は野球部、バレー部、バスケット部が試合の日。
これまで積み上げてきた努力の成果を試す日。
野球部は、榛原中、相良中、吉田中の新しい仲間と築き上げてきたチームワークで、精一杯頑張ってほしい。
バレー部はたくさんの一年生が入部して、毎日充実した練習ができた喜びをぶつけてきてほしい。
バスケット部は、牧中からはたった一人だったけど、チームに必要とされていることを感じながら、全力プレーでがんばってほしい。
誠・愛・勇の牧中魂を持ち、
みんな勝利してほしい。
がんばれ、牧中。
追い込まれても、ヘッドスライディングの気持ちで、いけーーーーー。

18:50
2025/06/11

今はせっせと種をまく

| by:牧之原中校長

 牧之原中学校を卒業した子供たちは、20歳になった時に、牧之原中学校の体育館で成人を祝う会を行っています。その式に、参加をしたことがあります。
 みんな素敵な若者になっていました。気さくに「せんせーっ。久しぶりーっ。」と来てくれる子がたくさんいました。

 その中には、小学生時代、おしゃべりが得意ではない子もいました。授業中、発表をすることはほとんどありません。友だちと相談タイムになっても、自分の思いを伝えることができません。顔が真っ赤になって、うつむいてしまうことが多かった子です。その子の声を聴いたことがありませんでした。どうすればこの子がのびのびと話せるようになるかと、いろんなことをしました。「教室はまちがえるところだ」の長い長い詩を教室にはって、答えやすいような問題を投げかけ、興味がわくような工夫をしたり、話し方の基本形を教えてみたり。声を出すことが平気になるように、詩の音読を国語の授業で取り入れ、となりの人とのペア学習をしてみたり。まずは考えをノートに書いてみるようにしたり。ちょっとのことをほめたり。本人にも、「大丈夫だよ。」「安心して。」「自信を持って。」いろんな励ましもしました。でも、その子の声を聴くことはなかなかできませんでした。

 成人式の日、その子も来ました。驚くほどたくさんしゃべりました。その子のたくさん聞いたので、この式に来て良かったと思いました。

 その子は言いました。

「びっくりしたでしょ。わたし、子供の頃は話すのだめだったから。」

さらにこう言いました。

「本当はみんなと話がしたいなぁと思っていたよ。先生や友だちが、わたしのことを考えて、いろんなことをしてくれてたことも分かってたよ。」

 

 その子は、中学生になってからもおしゃべりは苦手だったようですが、高校生になってがらっと変わったそうです。ある日突然、平気になったそうです。気が合う大親友ができたことがきっかけです。

 

 恥ずかしがり屋さんで、おしゃべりが苦手で、発表がなかなかできない子もいます。でも、あわてなくてもいいんだなと思いました。いつか、話せるようになる、その日は必ず来る。その日のために、「いつか話せますように。」って、今はせっせと種をまけばいいんだ。無理矢理話をさせなくてもいいんだ。

 

 朝、校門に立っていると、子供たちが挨拶をしてくれます。でも、全員ではありません。まったく声が出ない子もいますが、それでもいいです。いつか、挨拶ができるように、わたしたちは挨拶の種を蒔き続ければいいんだ。子供たちがいつか自分から「おはよう。」と言える日を待てばいいんだ。
 1人1人の顔を見て、1人1人に向かって、「おはよう。」と言って、そんな地道な種まきをし続けます。

 

 話せない子がクラスにいたとき、何とかしようと焦りすぎていた自分。挨拶ができない子がいたら、すぐに結果を求めて、「挨拶しなさい。」と指導していた自分。焦る必要はなくて、いつか口が開くように、いつか挨拶ができるように、決して焦らず、せっせせっせと種を蒔く、それがわたしたちの仕事。


14:21
2025/06/09

野球少年へ

| by:牧之原中校長
日曜日には、志太榛原支部野球大会があり、教頭先生と応援に行ってきました。
牧中生の結果は惜敗でした。悔しいことに負けました。

精一杯やればそれでいい。そうかもしれません。でも、勝負なんだから、勝ちを目指さないと。勝利をつかまないと。負けてもよしなんて思ってたらいけません。結果は受け止めるにしても、最後まで勝ちを目指したいです。そういう姿をグラウンドで見ました。
子供たちはよく頑張りました。それは確かです。全力でやりました。でも、まだやれる。そう思えてきました。
試合の中には、何度もピンチがありました。ピンチが来た時、どうしても固くなってしまって、いつもはできていることが途端にできなくなります。平常心を保つは難しいことです。そんなピンチの時こそ、元気を出すといいです。ピンチの時ほど声が出る。それが本校の野球少年たちの課題です。
試合はまだあります。敗者復活戦。ここからの試合は一つも負けられません。大ピンチです。
さあ、この大ピンチを乗り越える牧中生を、また見に行きます。

15:49
2025/06/04

諭す

| by:牧之原中校長
 わたしはもともと穏やかな性格の人間とは言えません。かっとしやすい性格です。そのために、若い頃は、子供の指導で失敗をしたことがたくさんあります。叱ることも上手ではなかったし、感情的になり、怒鳴ってしまったことなんて数えきれません。
 みなさんは
「子供を怒鳴る」ということをどう思っていますか。かなり怒鳴る担任だったわたしが偉そうなことは言えませんが、わたしは子供を怒鳴るは、親であってもしてはいけないと思います。もちろん先生もです。怒鳴っても何も変わらないからです。

 わたしは先生に対して、怒鳴ることはよくないと指導します。成人である大人が、か弱い子供を怒鳴りつけている行為は、体罰と同じだと思っているからです。体の痛みは感じてなくても、心の痛みは感じています。心に大きな傷を残すこともあります。子供側からしたら、怒鳴られるということは、かなりショッキングな出来事です。先生に怒鳴られて、登校を渋り出したり、実際に不登校になってしまったという子もいます。怒鳴るという行為には、そういう恐ろしさがあるということを肝に銘じておくべきです。

 そう言いながらも、わたしたちは生活指導をしなくてはいけない場面があります。保護者のみなさんも、子供がいけないことをしたら叱る場面はあります。叱らないとだめです。放置したり、見て見ぬふりしたりはできません。以下、わたしが怒鳴るという指導とおさらばできたある先生の言葉です。みなさんも、家で子供を叱らなくてはいけない場面で参考にしてください。

『わたしたち教員には、子供たちに生活指導をしなくてはいけない場面が存在します。「叱れない」し「怒鳴れない」なら放置するというわけにはいきません。僕は、「諭す」という言葉をいつも自分に言い聞かせて子供たちを指導しています。「叱る」には、「怒鳴る」が含まれてしまいがちですが、「諭す」には「怒鳴る」が入る余地はありません。子供に対して「あなたのしてしまったことの、何がいけなくて、それをするとどうなるのか」を「諭す」ことは、「教諭」であるわたしたちの仕事ではないでしょうか。』



12:31
2025/05/26

お茶の販売

| by:牧之原中校長
三年生が牧之原SAでお茶の販売を行いました。当日は25人の参加でした。
販売がスタートした直後は、声を出すことにためらっていましたが、徐々に「いらっしいませ。」「おいしいお茶です。」「ぜひ買ってください。」など、声が出るようになっていきました。お客さんに対しても、最初は表情も硬かったですが、どんどん笑顔で接客できるようになりました。お金を管理することも教えていただき、職業体験としても素晴らしい経験となりました。
はるきさんは多くの人に声を掛けることができました。れなさんとちづるさんは、車を降りてすぐの人に、自分の考えたポスターを見せながら声を掛けました。らくさんのポスターはとても効果的でした。かなたさんの呼び込みの声は、後半とても上手になっていました。ももかさんとのあさんは、大活躍で、多くのお客さんを連れてきました。ゆなさんとりくさんのレジ打ちは完璧だし、なちさんひおなさんの接客も感じがいいし、みんなそれぞれお茶を販売するという体験を楽しんでいました。
どうしてお茶の販売が牧之原中学校の伝統として続いてきたのか、子供たちの生き生きした姿を見たらそれがよくわかりました。
三年生のみなさん、ご苦労様でした。

07:14
2025/05/25

二人だけの剣士

| by:牧之原中校長
剣道のシード線が吉田中学校で行われたため、応援に行ってきました。我が校から、ゆうとさんとあおいさんが参加をしました。
わたしは学生時代、剣道をしていましたから、懐かしい防具の匂いと練習の雰囲気に熱いものがこみあげてくる感じでした。
どの学校も部活動の存続が心配されるほどの人数ではなかったように見えました。部員が二名と最も少ないのが牧之原中学校でした。試合前の練習も、二人だけで隅の方でやっていました。もっと人数がいたら、会場の中央で、堂々とやれるのになぁと、二人に申し訳ない気持ちになりました。
ゆうとさんの試合が最初にありました。緊張が伝わってきました。なかなか竹刀を振ることができず、受け身になってしまいました。受け身にならないことがこの日見つかった課題です。
あおいさんは決められるチャンスはありました。それは、前日練習したことでした。でも決められませんでした。まだ竹刀を振り切ることができていないので、基礎練習である素振りを毎日100本です。

中学校は、部活動がどのようになっていくのか変革の時を迎えています。地域移行が進んでいます。例えば掛川市は、地域移行が進み、部活動の考え方が変わっています。牧之原市、菊川市は、ゆっくりと地域移行化していますが、混乱があります。牧之原中学校の部活動も、地区の意向と共に考えていかなくてはいけません。ちょうど変化の中にある子供たちはかわいそうな感じもします。二人だけしかいない剣士の奮闘ぶりを見ながらそのようなことを考えていました。

07:58
2025/05/21

推しは牧中生

| by:牧之原中校長
わたしは小学校の先生です。30年以上小学校で先生をやり続けていますから、小学校で働き続けたいという気持ちは簡単に消えることがありません。4月、5月と、この中学校で仕事をしながらも、心の中に渦巻いていたのは、「できることなら、小学校で先生をしたいなぁ。」という気持ち。中学校も楽しいことがいっぱいあるけれど、小学校への未練を断ち切ることは難しかったです。正直な気持ちです。
ですが、今日はそんなわたしの心に変化がありました。
80%くらいは小学校に戻りたいでしたが、それが10%くらいになった感覚です。そんな心の変化がおきるくらい、今日一日で見た牧中生は、すばらしかったです。
牧之原市の史跡について学び、カフェで英語の注文をするB組の子供たち。仲の良さと、人としての優しさがにじみ出ていました。
友達とクロームブックを使って教え合ったり、野菜の分類わけを楽しそうにしている1年生。人を大事にする心でいっぱいでした。
指揮者になってみたり社会科で想像を膨らめながら友達と意見交流をしていた2年生。男子の元気さ、女子の真面目さがうまくミックスされていました。
三年生は、英語で俳句を作ったり、難しい数学に全力投球していました。さらに、圧巻がAI俳句の授業です。三年生の面白さ、楽しさ、協力、そんな三年生の良さがいっぱいの授業でした。
この日わたしが見た授業は、わたしが知っている中学校の授業ではありませんでした。本当に魅力的で、素敵な授業でした。「ああ、中学校は面白い。牧之原中学校の子供たちは、面白い。」そういうことを感じたから、小学校への未練があっという間に消えていきました。
保護者の皆様、中学の先生方、中学生のみなさん、この二か月、大変もうしわけありませんでした。校長はなんだかんだいって、小学校が好きという気持ちを消し去ることができず、心の中では、「ああ、小学校に戻れたらなぁ。」なんて思い続けてしまいました。でも、もう小学校に未練はありません。
牧之原中学校ラブ。牧中生推し。そんな気持ちです。

17:48
2025/05/19

しんどい時はしんどいと言おう

| by:牧之原中校長
学校に行くことがしんどい時って誰にでもあります。わたしは中学生の時、年間20日以上は休む子でした。しんどかったんです。部活動がしんどかったし、英語の勉強がしんどかったし、そのころは先生たちがしんどく感じていました。友達関係は特に悩んではいませんでしたが、なんとなく仲間外れになっているような子がいてそのことに対して何もできない自分のなされなさみたいなものもしんどかったです。
しんどいとき、わたしは学校を休んで海に行ってました。相良港にある灯台(今は立ち入り禁止になっています)にもたれながら本を読んでいました。釣りもしていました。そういう日が時々ないと無理でした。
わたしが休むことに対して怪しむ友達がいました。怪しまれたのは日焼けです。学校を休んだ次の日なんか、真っ黒に日焼けして学校に来るからです。「お前は本当に、体調を崩して家で休んでいるのか?」と、仲のいい友達からさんざん言われました。
休むことがどうだったかというと、わたしにとっては大事な時間でした。その時間があったから、わたしは心を保てたと思っています。そういう時間を許してくれたのは母でした。父には学校に行っているということにしてくれて、母はわたしが海に行っていることを見逃してくれました。時には母と灯台のもとで、海を見ながらおにぎりを食べた記憶もあります。
しんどい時は誰にもあります。しんどい時はしんどいと誰でもいいから口にしたり、たよりにしたり、そんなことが大事です。親に、兄弟に、友達に、先生に、しんどい時はしんどいと言えるのも人が幸せに生きていくために必要な力です。わたしにとっては母でした。
わたしは今でもしんどい時があります。校長になって、しんどさの理由も変わりました。時々、ずどーんと重たい気持ちで家に帰ります。もう母はなくなっています。その苦しさを聞いてくれるのが愛犬「たんじろう」です。ハイボールを飲みながら、たんじろうにぐちを聞いてもらいます。たんじろうは少し首をかしげながら、じーーっと聞いてくれます。そして話がすべて終わった時には、こう言ってくれます。
「だいじょうぶだワン。」

17:05
2025/05/19

長縄の練習

| by:牧之原中校長
五時間目に、誠愛勇祭に向けて長縄跳びの練習を全校で行っていました。一年生は、まだまだって感じ。自分たちで語り合いながら、もめながら、アドバイスしながら、声を掛け合いながら、四苦八苦しているのがとてもいいです。跳ぼうと思っても、一回目から引っかかることが多くて、そのたびにこうしてみようと試したりして、それこそが牧中の学びなんだと思える光景でした。ゆのさんと並んでみていましたが、「一年生のみんな、がんばっているね。意見を優しく言えてるのがいいね。」と、そんなことをゆのさんがつぶやいていました。
ゆのさんがその後注目したのが、三年生でした。一年生の向こうで練習している三年生の動きに驚きました。「なんか、一つの生き物みたい…」とゆのさんがぼそっと言いました。ジャンプする動きに対しても、「ウェーブみたいできれい…。」こう言ってました。縄の回し方もゆっくりした感じで、そして地面が近づくとすくい上げるように早くしていることにもゆのさんは気が付いていました。「三年生はやっぱりすごい・・・。」ゆのさんは最後にそう言いました。
やっぱり、三年生は、すごいんです。一年生の憧れです。こんな三年生に、一年生が長縄で勝てるのか・・・。二年生だって相手にならないかも…。そんなことを思っていた時、二年生が給水タイムで近づいてきました。吉國君とはるま君です。二人に聞きました。「三年生あんなにすごいぞ。大丈夫か二年生。」すると二人は親指をかっこよく立てながら言いました。
「任せといてください。三年生に負けません。」
おーーっ。楽しみだ。

16:51
2025/05/19

かっこいい牧中生

| by:牧之原中校長

牧中生が小学生の時、ある日の道徳授業で「かっこいいとはどういうことか」と質問したことがあります。その時、こんなことを答えていたのですよ。

〇性格がよいこと顔なんて関係ない 性格がよくて清潔な人はかっこいい 見た目よりも中身のかっこよさが大事〇韓国のアイドルみたいにスタイルがいいこと。〇とにかくイケメン〇親切な人はかっこいい〇歌がうまい人〇背が高い〇頭がいい〇声がきれい〇優しい〇金がある〇なにわ男子〇ヒーロー〇有名人〇人によってかっこいいのとらえは違うから決まっていない〇イケメンだけではだめで、優しさ、強さも合わさってた人がかっこいい〇おし〇僕のヒーローアカデミアに出るオールマイト〇だれかが倒れていたら助ける人〇世界ですごく活躍している人〇うそをつかない〇受け入れてくれる〇何でもできる人〇頼りになる人〇顔がいい人〇顔が小さい人〇鼻が細い人〇服を選ぶセンスがいい人〇わたしがひそかに好きな人〇大切な人のために努力できる人〇自分を大切にしてくれる人〇憧れの人〇スノーマンの目黒れんみたいな人〇ツラがいい〇イレギュラーダイスのぴよぴよ最年少りうちゃん〇顔がアイドル〇ラップ担当〇かしこい〇運動神経抜群〇仮面ライダー〇高身長〇ノリがいい人〇平野しょう〇年齢が上がるにつれてかっこいいと思う好みは変わっていく〇かっこいいは、その人が思うこと〇かっこいいとは、それぞれのかっこいいがあると思います。友達にも推しがいる人が多いけど、このみが全然違うからかっこいいとはその人のこのみだと思います〇かわいいの反対〇ピアノが上手に弾ける人〇足が速い運動ができる〇ゲームがうまい人  YouTubeのゲーム実況をやってる人〇いろんなことがうまくいってる人〇イケメンでリッターでバンバンぶち抜いて超有名なアクション俳優〇イケメンでもやさしくない性格の悪い人はかっこよくない。イケメンじゃなくても性格がいい人の方がかっこいい

 

 519日の朝の事です。道路にコーンが倒れていたそうです。登校を見守る黄色い服を着たボランティアの皆さんが、直していたところ、牧中の制服を着た子供が反対側の歩道から来てくれたそうです。コーンをもとに戻す仕事自体はその子が来る前に終わってしまって、やることは無かったそうですが、地域のみなさんが感心したのは、自分で気づいてわざわざ道を渡って来てくれたということです。それだけで、その場にいたすべての人たちがうれしくなったそうです。これは、その中にいたある方が学校にわざわざ電話で教えてくださいました。わたしは思います。この子はかっこいいと。自分のためだけに時間を使うのではなく、周りの人のために自分の時間を使うことができる人って、かっこいい人だとは思いませんか。

 今回かっこいい牧中生として、地域の方からお褒めのお電話をいただいたのは、一年生のゆづさんでした。

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