あなたは1361158人目です。
オンラインユーザー4人
ログインユーザー0人

お問い合せ

牧之原市菊川市
学校組合立牧之原中学校
〒421−0501
牧之原市東萩間2079−9
TEL 0548−27−2803
FAX 0548−27−3578
所在地地図はこちら
      →牧之原中地図
 

QRコード

ホームページはスマートフォンでもご覧頂けます。以下のQRコードからどうぞ。
 


 
 

日誌

校長室より
2025/06/24

たくさんのものさし

| by:牧之原中校長

子供を豊かに伸ばしてくれる先生は、ものさしをたくさん持っています。残念ながら、そのものさしが少ない先生もいます。苦しいのは、子供です。これは、先生という職だけではなく、「親」という役割も同じことが言えます。ものさしを多く持っているお父さん、お母さんに育てられた子は、あきらかに違います。体の奥底からわき上がるような自信みたいなものを持つようになります。

ものさしとは、「その子のいいところを見るものさし」です。「勉強ができる」「先生の言うことをよく聞く」の、二本のものさししか持っていない先生だって世の中にはいるかもしれません。本校の先生方は、とてもたくさんのものさしを持っていますから、安心して下さい。

勉強が苦手な子はいます。でも、掃除はとても一生懸命できます。あいさつが苦手な子はいます。でも、本を読むのが大好きです。いらいらして人に当たってしまう子がいます。でも、そんな子でも、何か仕事を頼むと、最後まで責任を持ってやってくれます。子供はそれぞれ、苦手なことあり、得意なことあり、みんな違った宝物を持っていますから、それを見つけていくのが牧之原中学校の教育。つまり、どの先生も、二本だけのものさしではとても足りないんです。それぞれの先生が、千本のものさしを持っています。

小さい頃から、「だめな子」で通ってきてしまった子がいるとします。それは、少ないものさししかもっていない大人に囲まれてきたからです。おそらく、二本のものさしです。「勉強ができるか」「大人の言うことを聞くか」のものさし。そのものさしだけでその子を見ようとしても、その子はその二つが苦手なことで、本当はもっと違うものさしで見てくれたらいいところなんていくらでもあるのに見てもらえなくて、「だめな子」というレッテルが貼られてしまったかわいそうな子です。勉強ができないからアウトじゃないです。親の言うことを聞かないからアウトじゃないです。だめな子というレッテルは、大人が勝手につけた「大人にとって都合の悪い子」のことです。

残念ながら、その二本のものさししか持たない大人はあふれています。多様性という言葉が浸透し、『別に勉強だけが人生じゃない』と、多様な価値観で人を見ることができる人は確実に増えてきていて、学校という場所にいる先生達も、新しい考え方にバージョンアップしている最中です。親も同じです。わたしたちは、あまり多くのものさしで見てもらえなかった教育を経験しています。ですから、子供を育てるときになるべく多くのものさしを持つことが大事だってこと、気づきにくいんです。そんなみなさんだって、ものさしは増えていますよね。三本目、四本目と、ものさしを増やしていますよね。

わたしたち大人が、たくさんのものさしで子供たちを見るようになると、どうなると思いますか。それは、子供たちの姿ではっきり分かってきます。子供たちだって、人を見るものさしは、わずかなものです。「足が速い」「かっこいい」「かわいい」「勉強ができる」「おもしろい」などの、分かりやすいものさししか持っていませんが、多様な個性を認めてくれる親や先生、地域の皆さんに囲まれていると、子供たち自身が持つものさしの種類がどんどん増えていき、人を認める、人を大事にできる心は醸成され、そして一番大事なことですが、自分自身もまんざらじゃないと、自分への安心感になっていくものではないですか。


08:00
2025/06/13

フレーフレーマキチュー

| by:牧之原中校長
さあ、明日は野球部、バレー部、バスケット部が試合の日。
これまで積み上げてきた努力の成果を試す日。
野球部は、榛原中、相良中、吉田中の新しい仲間と築き上げてきたチームワークで、精一杯頑張ってほしい。
バレー部はたくさんの一年生が入部して、毎日充実した練習ができた喜びをぶつけてきてほしい。
バスケット部は、牧中からはたった一人だったけど、チームに必要とされていることを感じながら、全力プレーでがんばってほしい。
誠・愛・勇の牧中魂を持ち、
みんな勝利してほしい。
がんばれ、牧中。
追い込まれても、ヘッドスライディングの気持ちで、いけーーーーー。

18:50
2025/06/11

今はせっせと種をまく

| by:牧之原中校長

 牧之原中学校を卒業した子供たちは、20歳になった時に、牧之原中学校の体育館で成人を祝う会を行っています。その式に、参加をしたことがあります。
 みんな素敵な若者になっていました。気さくに「せんせーっ。久しぶりーっ。」と来てくれる子がたくさんいました。

 その中には、小学生時代、おしゃべりが得意ではない子もいました。授業中、発表をすることはほとんどありません。友だちと相談タイムになっても、自分の思いを伝えることができません。顔が真っ赤になって、うつむいてしまうことが多かった子です。その子の声を聴いたことがありませんでした。どうすればこの子がのびのびと話せるようになるかと、いろんなことをしました。「教室はまちがえるところだ」の長い長い詩を教室にはって、答えやすいような問題を投げかけ、興味がわくような工夫をしたり、話し方の基本形を教えてみたり。声を出すことが平気になるように、詩の音読を国語の授業で取り入れ、となりの人とのペア学習をしてみたり。まずは考えをノートに書いてみるようにしたり。ちょっとのことをほめたり。本人にも、「大丈夫だよ。」「安心して。」「自信を持って。」いろんな励ましもしました。でも、その子の声を聴くことはなかなかできませんでした。

 成人式の日、その子も来ました。驚くほどたくさんしゃべりました。その子のたくさん聞いたので、この式に来て良かったと思いました。

 その子は言いました。

「びっくりしたでしょ。わたし、子供の頃は話すのだめだったから。」

さらにこう言いました。

「本当はみんなと話がしたいなぁと思っていたよ。先生や友だちが、わたしのことを考えて、いろんなことをしてくれてたことも分かってたよ。」

 

 その子は、中学生になってからもおしゃべりは苦手だったようですが、高校生になってがらっと変わったそうです。ある日突然、平気になったそうです。気が合う大親友ができたことがきっかけです。

 

 恥ずかしがり屋さんで、おしゃべりが苦手で、発表がなかなかできない子もいます。でも、あわてなくてもいいんだなと思いました。いつか、話せるようになる、その日は必ず来る。その日のために、「いつか話せますように。」って、今はせっせと種をまけばいいんだ。無理矢理話をさせなくてもいいんだ。

 

 朝、校門に立っていると、子供たちが挨拶をしてくれます。でも、全員ではありません。まったく声が出ない子もいますが、それでもいいです。いつか、挨拶ができるように、わたしたちは挨拶の種を蒔き続ければいいんだ。子供たちがいつか自分から「おはよう。」と言える日を待てばいいんだ。
 1人1人の顔を見て、1人1人に向かって、「おはよう。」と言って、そんな地道な種まきをし続けます。

 

 話せない子がクラスにいたとき、何とかしようと焦りすぎていた自分。挨拶ができない子がいたら、すぐに結果を求めて、「挨拶しなさい。」と指導していた自分。焦る必要はなくて、いつか口が開くように、いつか挨拶ができるように、決して焦らず、せっせせっせと種を蒔く、それがわたしたちの仕事。


14:21
2025/06/09

野球少年へ

| by:牧之原中校長
日曜日には、志太榛原支部野球大会があり、教頭先生と応援に行ってきました。
牧中生の結果は惜敗でした。悔しいことに負けました。

精一杯やればそれでいい。そうかもしれません。でも、勝負なんだから、勝ちを目指さないと。勝利をつかまないと。負けてもよしなんて思ってたらいけません。結果は受け止めるにしても、最後まで勝ちを目指したいです。そういう姿をグラウンドで見ました。
子供たちはよく頑張りました。それは確かです。全力でやりました。でも、まだやれる。そう思えてきました。
試合の中には、何度もピンチがありました。ピンチが来た時、どうしても固くなってしまって、いつもはできていることが途端にできなくなります。平常心を保つは難しいことです。そんなピンチの時こそ、元気を出すといいです。ピンチの時ほど声が出る。それが本校の野球少年たちの課題です。
試合はまだあります。敗者復活戦。ここからの試合は一つも負けられません。大ピンチです。
さあ、この大ピンチを乗り越える牧中生を、また見に行きます。

15:49
2025/06/04

諭す

| by:牧之原中校長
 わたしはもともと穏やかな性格の人間とは言えません。かっとしやすい性格です。そのために、若い頃は、子供の指導で失敗をしたことがたくさんあります。叱ることも上手ではなかったし、感情的になり、怒鳴ってしまったことなんて数えきれません。
 みなさんは
「子供を怒鳴る」ということをどう思っていますか。かなり怒鳴る担任だったわたしが偉そうなことは言えませんが、わたしは子供を怒鳴るは、親であってもしてはいけないと思います。もちろん先生もです。怒鳴っても何も変わらないからです。

 わたしは先生に対して、怒鳴ることはよくないと指導します。成人である大人が、か弱い子供を怒鳴りつけている行為は、体罰と同じだと思っているからです。体の痛みは感じてなくても、心の痛みは感じています。心に大きな傷を残すこともあります。子供側からしたら、怒鳴られるということは、かなりショッキングな出来事です。先生に怒鳴られて、登校を渋り出したり、実際に不登校になってしまったという子もいます。怒鳴るという行為には、そういう恐ろしさがあるということを肝に銘じておくべきです。

 そう言いながらも、わたしたちは生活指導をしなくてはいけない場面があります。保護者のみなさんも、子供がいけないことをしたら叱る場面はあります。叱らないとだめです。放置したり、見て見ぬふりしたりはできません。以下、わたしが怒鳴るという指導とおさらばできたある先生の言葉です。みなさんも、家で子供を叱らなくてはいけない場面で参考にしてください。

『わたしたち教員には、子供たちに生活指導をしなくてはいけない場面が存在します。「叱れない」し「怒鳴れない」なら放置するというわけにはいきません。僕は、「諭す」という言葉をいつも自分に言い聞かせて子供たちを指導しています。「叱る」には、「怒鳴る」が含まれてしまいがちですが、「諭す」には「怒鳴る」が入る余地はありません。子供に対して「あなたのしてしまったことの、何がいけなくて、それをするとどうなるのか」を「諭す」ことは、「教諭」であるわたしたちの仕事ではないでしょうか。』



12:31
2025/05/26

お茶の販売

| by:牧之原中校長
三年生が牧之原SAでお茶の販売を行いました。当日は25人の参加でした。
販売がスタートした直後は、声を出すことにためらっていましたが、徐々に「いらっしいませ。」「おいしいお茶です。」「ぜひ買ってください。」など、声が出るようになっていきました。お客さんに対しても、最初は表情も硬かったですが、どんどん笑顔で接客できるようになりました。お金を管理することも教えていただき、職業体験としても素晴らしい経験となりました。
はるきさんは多くの人に声を掛けることができました。れなさんとちづるさんは、車を降りてすぐの人に、自分の考えたポスターを見せながら声を掛けました。らくさんのポスターはとても効果的でした。かなたさんの呼び込みの声は、後半とても上手になっていました。ももかさんとのあさんは、大活躍で、多くのお客さんを連れてきました。ゆなさんとりくさんのレジ打ちは完璧だし、なちさんひおなさんの接客も感じがいいし、みんなそれぞれお茶を販売するという体験を楽しんでいました。
どうしてお茶の販売が牧之原中学校の伝統として続いてきたのか、子供たちの生き生きした姿を見たらそれがよくわかりました。
三年生のみなさん、ご苦労様でした。

07:14
2025/05/25

二人だけの剣士

| by:牧之原中校長
剣道のシード線が吉田中学校で行われたため、応援に行ってきました。我が校から、ゆうとさんとあおいさんが参加をしました。
わたしは学生時代、剣道をしていましたから、懐かしい防具の匂いと練習の雰囲気に熱いものがこみあげてくる感じでした。
どの学校も部活動の存続が心配されるほどの人数ではなかったように見えました。部員が二名と最も少ないのが牧之原中学校でした。試合前の練習も、二人だけで隅の方でやっていました。もっと人数がいたら、会場の中央で、堂々とやれるのになぁと、二人に申し訳ない気持ちになりました。
ゆうとさんの試合が最初にありました。緊張が伝わってきました。なかなか竹刀を振ることができず、受け身になってしまいました。受け身にならないことがこの日見つかった課題です。
あおいさんは決められるチャンスはありました。それは、前日練習したことでした。でも決められませんでした。まだ竹刀を振り切ることができていないので、基礎練習である素振りを毎日100本です。

中学校は、部活動がどのようになっていくのか変革の時を迎えています。地域移行が進んでいます。例えば掛川市は、地域移行が進み、部活動の考え方が変わっています。牧之原市、菊川市は、ゆっくりと地域移行化していますが、混乱があります。牧之原中学校の部活動も、地区の意向と共に考えていかなくてはいけません。ちょうど変化の中にある子供たちはかわいそうな感じもします。二人だけしかいない剣士の奮闘ぶりを見ながらそのようなことを考えていました。

07:58
2025/05/21

推しは牧中生

| by:牧之原中校長
わたしは小学校の先生です。30年以上小学校で先生をやり続けていますから、小学校で働き続けたいという気持ちは簡単に消えることがありません。4月、5月と、この中学校で仕事をしながらも、心の中に渦巻いていたのは、「できることなら、小学校で先生をしたいなぁ。」という気持ち。中学校も楽しいことがいっぱいあるけれど、小学校への未練を断ち切ることは難しかったです。正直な気持ちです。
ですが、今日はそんなわたしの心に変化がありました。
80%くらいは小学校に戻りたいでしたが、それが10%くらいになった感覚です。そんな心の変化がおきるくらい、今日一日で見た牧中生は、すばらしかったです。
牧之原市の史跡について学び、カフェで英語の注文をするB組の子供たち。仲の良さと、人としての優しさがにじみ出ていました。
友達とクロームブックを使って教え合ったり、野菜の分類わけを楽しそうにしている1年生。人を大事にする心でいっぱいでした。
指揮者になってみたり社会科で想像を膨らめながら友達と意見交流をしていた2年生。男子の元気さ、女子の真面目さがうまくミックスされていました。
三年生は、英語で俳句を作ったり、難しい数学に全力投球していました。さらに、圧巻がAI俳句の授業です。三年生の面白さ、楽しさ、協力、そんな三年生の良さがいっぱいの授業でした。
この日わたしが見た授業は、わたしが知っている中学校の授業ではありませんでした。本当に魅力的で、素敵な授業でした。「ああ、中学校は面白い。牧之原中学校の子供たちは、面白い。」そういうことを感じたから、小学校への未練があっという間に消えていきました。
保護者の皆様、中学の先生方、中学生のみなさん、この二か月、大変もうしわけありませんでした。校長はなんだかんだいって、小学校が好きという気持ちを消し去ることができず、心の中では、「ああ、小学校に戻れたらなぁ。」なんて思い続けてしまいました。でも、もう小学校に未練はありません。
牧之原中学校ラブ。牧中生推し。そんな気持ちです。

17:48
2025/05/19

しんどい時はしんどいと言おう

| by:牧之原中校長
学校に行くことがしんどい時って誰にでもあります。わたしは中学生の時、年間20日以上は休む子でした。しんどかったんです。部活動がしんどかったし、英語の勉強がしんどかったし、そのころは先生たちがしんどく感じていました。友達関係は特に悩んではいませんでしたが、なんとなく仲間外れになっているような子がいてそのことに対して何もできない自分のなされなさみたいなものもしんどかったです。
しんどいとき、わたしは学校を休んで海に行ってました。相良港にある灯台(今は立ち入り禁止になっています)にもたれながら本を読んでいました。釣りもしていました。そういう日が時々ないと無理でした。
わたしが休むことに対して怪しむ友達がいました。怪しまれたのは日焼けです。学校を休んだ次の日なんか、真っ黒に日焼けして学校に来るからです。「お前は本当に、体調を崩して家で休んでいるのか?」と、仲のいい友達からさんざん言われました。
休むことがどうだったかというと、わたしにとっては大事な時間でした。その時間があったから、わたしは心を保てたと思っています。そういう時間を許してくれたのは母でした。父には学校に行っているということにしてくれて、母はわたしが海に行っていることを見逃してくれました。時には母と灯台のもとで、海を見ながらおにぎりを食べた記憶もあります。
しんどい時は誰にもあります。しんどい時はしんどいと誰でもいいから口にしたり、たよりにしたり、そんなことが大事です。親に、兄弟に、友達に、先生に、しんどい時はしんどいと言えるのも人が幸せに生きていくために必要な力です。わたしにとっては母でした。
わたしは今でもしんどい時があります。校長になって、しんどさの理由も変わりました。時々、ずどーんと重たい気持ちで家に帰ります。もう母はなくなっています。その苦しさを聞いてくれるのが愛犬「たんじろう」です。ハイボールを飲みながら、たんじろうにぐちを聞いてもらいます。たんじろうは少し首をかしげながら、じーーっと聞いてくれます。そして話がすべて終わった時には、こう言ってくれます。
「だいじょうぶだワン。」

17:05
2025/05/19

長縄の練習

| by:牧之原中校長
五時間目に、誠愛勇祭に向けて長縄跳びの練習を全校で行っていました。一年生は、まだまだって感じ。自分たちで語り合いながら、もめながら、アドバイスしながら、声を掛け合いながら、四苦八苦しているのがとてもいいです。跳ぼうと思っても、一回目から引っかかることが多くて、そのたびにこうしてみようと試したりして、それこそが牧中の学びなんだと思える光景でした。ゆのさんと並んでみていましたが、「一年生のみんな、がんばっているね。意見を優しく言えてるのがいいね。」と、そんなことをゆのさんがつぶやいていました。
ゆのさんがその後注目したのが、三年生でした。一年生の向こうで練習している三年生の動きに驚きました。「なんか、一つの生き物みたい…」とゆのさんがぼそっと言いました。ジャンプする動きに対しても、「ウェーブみたいできれい…。」こう言ってました。縄の回し方もゆっくりした感じで、そして地面が近づくとすくい上げるように早くしていることにもゆのさんは気が付いていました。「三年生はやっぱりすごい・・・。」ゆのさんは最後にそう言いました。
やっぱり、三年生は、すごいんです。一年生の憧れです。こんな三年生に、一年生が長縄で勝てるのか・・・。二年生だって相手にならないかも…。そんなことを思っていた時、二年生が給水タイムで近づいてきました。吉國君とはるま君です。二人に聞きました。「三年生あんなにすごいぞ。大丈夫か二年生。」すると二人は親指をかっこよく立てながら言いました。
「任せといてください。三年生に負けません。」
おーーっ。楽しみだ。

16:51
2025/05/19

かっこいい牧中生

| by:牧之原中校長

牧中生が小学生の時、ある日の道徳授業で「かっこいいとはどういうことか」と質問したことがあります。その時、こんなことを答えていたのですよ。

〇性格がよいこと顔なんて関係ない 性格がよくて清潔な人はかっこいい 見た目よりも中身のかっこよさが大事〇韓国のアイドルみたいにスタイルがいいこと。〇とにかくイケメン〇親切な人はかっこいい〇歌がうまい人〇背が高い〇頭がいい〇声がきれい〇優しい〇金がある〇なにわ男子〇ヒーロー〇有名人〇人によってかっこいいのとらえは違うから決まっていない〇イケメンだけではだめで、優しさ、強さも合わさってた人がかっこいい〇おし〇僕のヒーローアカデミアに出るオールマイト〇だれかが倒れていたら助ける人〇世界ですごく活躍している人〇うそをつかない〇受け入れてくれる〇何でもできる人〇頼りになる人〇顔がいい人〇顔が小さい人〇鼻が細い人〇服を選ぶセンスがいい人〇わたしがひそかに好きな人〇大切な人のために努力できる人〇自分を大切にしてくれる人〇憧れの人〇スノーマンの目黒れんみたいな人〇ツラがいい〇イレギュラーダイスのぴよぴよ最年少りうちゃん〇顔がアイドル〇ラップ担当〇かしこい〇運動神経抜群〇仮面ライダー〇高身長〇ノリがいい人〇平野しょう〇年齢が上がるにつれてかっこいいと思う好みは変わっていく〇かっこいいは、その人が思うこと〇かっこいいとは、それぞれのかっこいいがあると思います。友達にも推しがいる人が多いけど、このみが全然違うからかっこいいとはその人のこのみだと思います〇かわいいの反対〇ピアノが上手に弾ける人〇足が速い運動ができる〇ゲームがうまい人  YouTubeのゲーム実況をやってる人〇いろんなことがうまくいってる人〇イケメンでリッターでバンバンぶち抜いて超有名なアクション俳優〇イケメンでもやさしくない性格の悪い人はかっこよくない。イケメンじゃなくても性格がいい人の方がかっこいい

 

 519日の朝の事です。道路にコーンが倒れていたそうです。登校を見守る黄色い服を着たボランティアの皆さんが、直していたところ、牧中の制服を着た子供が反対側の歩道から来てくれたそうです。コーンをもとに戻す仕事自体はその子が来る前に終わってしまって、やることは無かったそうですが、地域のみなさんが感心したのは、自分で気づいてわざわざ道を渡って来てくれたということです。それだけで、その場にいたすべての人たちがうれしくなったそうです。これは、その中にいたある方が学校にわざわざ電話で教えてくださいました。わたしは思います。この子はかっこいいと。自分のためだけに時間を使うのではなく、周りの人のために自分の時間を使うことができる人って、かっこいい人だとは思いませんか。

 今回かっこいい牧中生として、地域の方からお褒めのお電話をいただいたのは、一年生のゆづさんでした。

10:32
2025/05/17

六年生に問う

| by:牧之原中校長
三年生のみなさんが、ホームページを見ることがあるということなので、今回三年生のみなさんに問います。


 学校は、「自ら学ぶ子、自ら考える子」を育てることをめざしてきました。簡単に言うと、「自主性」です。ところが、今は違っています。「自主性」よりも「主体性」が大事だと言われるようになりました。「自主性」とは何か、「主体性」とは何か、どう違うのかを考えています。
 「自主性」というのは、やらなきゃいけないことは決まっていて、その決まっていることについて、人に言われなくても率先してやるってことです。例えば、「自主学習」ってあります。それは、学校が「自学をする」という宿題を出して、自学をすることは決まっていて、その中身については自分で考えられるという宿題です。「自主学習」という呼び名はぴったりです。 
 「主体性」は、やるべきことが決まっていません。自分でやるべきことも見つけたり選択したり考えたりして、進んで行うことです。同じく勉強で考えてみると、今の自分にどんな学びが必要かを自分で考えて、宿題でもないのに進んで行うような勉強です。また、これはわたしのイメージですが、自分が本当に知りたい、やってみたい、そんなことをとことん追究するような学びのことです。 
 「主体性」をめざすのは、そのような人を社会が必要としているからです。やるべき仕事は決まっていて、それを真面目に丁寧に間違えずに誠実にやれることはもちろん大事なことですが、自分で考えて、自分で判断して、自分で行動できる人、自分から何かを創り出すことができる人、アイデアを生み出せる人、そのような人を社会は求めています。真面目に丁寧に間違えずに、そのような仕事は、徐々にAIへと変わってきています。 
 わたしたちは、「子供たちの主体性を伸ばす」ことを意識し、学校教育を考え直しています。「させる」がどうしても多くなってしまいがちな学校の当たり前をできる限り変えていくのです。まだまだ「させる」が多い学校だらけです。牧之原中学校も、多くの「させる」があります。 
 みなさんは、いずれ、自分のコントローラーで生き方を決めていきます。右か左か、進むのか休むのか、自分で決断し生きていきます。自分で決めるという瞬間は、次々にやってきます。子供時代に、自主的にがんばれた子、さらにその上の主体的になれたという経験がたくさんある子は、右か左かきちんと自分で決められるはずです。進んだ道が、間違った道であったことに気づいたら、自分の考えで引き返すことができるはず。
 さあ、三年生に問います。みなさんは決められていることをちゃんとやろうとする心である「自主性」がありますか。自主性があることは大事です。それとも、さらにその上をいく、自分で考えて何をすべきかを考えられる、「主体性」の人ですか。


10:52
2025/05/13

挨拶は牧中の誇り

| by:牧之原中校長

今日の朝は日差しも柔らかく朝の立哨も気持ちよかったです。なんと言っても、子供たちの挨拶の気持ちよさがうれしいです。中学生も、小学生も、大きな声で挨拶をしてくれる子がとっても多いのです。

 2年生のこうせいさんの挨拶は、牧之原中学校の挨拶という誇りをつくっているなと思っています。3年生のりくさんは遠くからでも「おはようございます。」って、さわやかなあいさつをしてくれます。なちさんはにっこり笑って「おはようございます。」って言ってくれるから、わたしも自然と笑顔です。挨拶は、牧之原中学校の宝です。いつも元気で、その元気な挨拶をいただいたわたしは「今日も立ってよかったなぁ。」と思えるのです。
 そういえば、牧之原小学校の校長をしていた時、いつも子供たちの元気な挨拶をもらっていました。中学生になってもその挨拶がずっと続いているということがとてもうれしくなりました。


10:06
2025/05/09

スマホをもたせるなら

| by:牧之原中校長

 このごろは少なくなってきましたが、「子供にスマホを持たせていいか悩んでいます。」という相談を受けることがありました。

スマホを買ってほしいと我が子からせがまれたのは中学生の頃です。周りの友達はみんな持っているから買ってほしいと言われましたが、わたしたち夫婦は許可しませんでした。持たせたのは高校生になってからです。持たせなかった理由があります。スマホによるいじめやトラブルがおきてしまって、学校が対応しなくてはいけなかったということが実際に起きているからです。

LINEで複数の子からいじめられた子がいました。撮影した画像が知らない人に渡ってしまったこともありました。知らない人とつながってしまって怖い目に遭った子もいました。

 そのような子どもたちと出会ってきたので、どうしても我が子のスマホを許可できなかったのです。ちゃんと管理していく自信もありませんでした。ですから、保護者からの相談に対して、「あまりお薦めしません。」と言うしかありませんでした。

このような相談もありました。「同級生のママさんたちのLINEグループに参加していますが、その内容が嫌で、戸惑っています。」最初は情報交換だったのが、だんだんと人の悪口になってきて、その悪口に付き合わないといけないのが苦しいという内容でした。自分の子供にはそのような使い方はよくないと言っておきながら、自分自身がママ友に合わせて人の悪口を打ち込んでいることが苦しいのです。「人の悪口でつながるグループなら、距離を置いた方がいいのではないですか。」とお伝えしましたが、距離を置くこともできないままでした。

氾濫するスマホトラブルの中で、正しいことを見失うことなく、正しい使い方をしてほしいと望むのであれば、保護者のみなさんの管理・責任・教えは絶対に必要です。マナーをきちんと教えていくことは大事です。そして、保護者のみなさんも、スマホを正しく使うことも大切です。考えてみて下さい。


17:17
2025/04/24

誠愛勇祭色決め集会

| by:牧之原中校長
全校児童が体育館に集まり、誠愛勇祭色決め集会が行われました。中学生の子供たちによるこのような集会を目にするのは初めてです。わくわくしながら体育館に入りました。
三浦先生から誠愛勇の言葉の意味を知るお話がありました。一年生はとても分かりやすく、牧中生の誇りを知ることができました。そのあと、三年生の代表の生徒が、それぞれの役割と意気込みについて話してくれました。
その話の内容が、見事でした。リーダーとしての自覚と覚悟。すばらしい姿でした。小学校しか知らない私は、そんな中学生の姿に圧倒されました。そして・・・、
「牧中に来ることができて、本当に良かった。」
と、心から思いました。
わたしはこの子たちの事を知っています。よく知っています。それは、小学生のころ。まだあどけなく、かわいらしい子供たち。頼りなさもありました。そんな子供たちが小学校と中学校の学びの中で、こんなにも立派に堂々と語れるようになっていて、頼もしく成長していました。
牧中生のことを誇りに思える、誠愛勇祭色決め集会でした
幸せな時間でした。

13:45
2025/04/23

親の不安を脱ぎ捨てる春

| by:牧之原中校長

23歳から先生をしていますから、1000人を超える保護者とこれまで出会いました。保護者の方から学んだことはたくさんあります。わたしも結婚して子育てをするようになった時、保護者方から子育てのアドバイスをいただいたこともたくさんあります。わたしも不安を感じながら、親としての自分に自信が持てないまま子育てに奮闘してきました。

【わたしが親になってすぐ、萩間小のある保護者の方からのアドバイス】

「周りから見て良い親と見られたい気持ちは持たない方がいいですよ。」

子供が生まれたばかりで、はりきっていたわたしでした。その時、「良い親にならなきゃという気持ちが強すぎると、子供の気持ちが見えなくなりがちですよ。」って教えてくださった保護者がいました。世間体が気になってくると、結局自分が苦しむことになりますよって。

【勝間田小のある保護者が2月の懇談会でおっしゃったこと】

「子供の世話を焼くことが愛情じゃないから。」

「愛情不足」だなんて言われたくないので、至れり尽くせりで子供のことを何でも代わりにやってしまいがちです。子供は、何もかもやってもらってたら、自分はできないことが多いことにある日気づいて、最後は子供自身が苦しみます。懇談会の際にある保護者が語っていたことです。

【牧之原小のある保護者がPTA懇親会でわたしにしてくれた説教】

「自分ができなかったことを子供に託しちゃだめ。」

 子供のおもいではなく、わたしのおもいで野球をやらせてしまったことがありました。保護者との懇親会の席で、お酒を飲みながらそのように説教をされました。深く、深く、反省しました。

【川崎小PTA会長がPTA総会で語った言葉】

「親が子供の失敗を恐れるのはやめましょう。」

川崎小のPTA会長が総会の中で保護者に向かっていった言葉です。心に残っています。子供が失敗するところをなるべく親は見たくないものです。だから、失敗しないように、先回りして、子供から失敗を遠ざけている親は多いけど、失敗しないと子供は強くなっていかないよっていうメッセージでした。

 

わたしも子育てを経験しました。子育てに対してはずっと不安や心配でいっぱいでした。子供のことが心配だから、我が子が関係するトラブルがあると、自分の子供が悪いのか悪くないのかにとらわれ、感情的になってしまいそうになります。相手を論破することで自分を守ろうとしてしまいがち。みなさんもそんな瞬間がありませんか。

思い切って、「親の心配」を脱ぎ捨ててみませんか。そこまで親が心配しなくても、子供は子供で、ちゃんと自分の人生を生きています。むしろ、親が心配しすぎなかった子供の方が、自分で物事を考える力や、困難があった時にそれを自分で乗り越える力がついていくと思いませんか。

春です。希望の春です。今まで着ていた上着を脱ぎ捨てる季節です。

「行ってきまーす。」と学校に向かっていく我が子の背中を、心配しながら見送るのはやめにしましょう。親が不安を脱ぎ捨てて、どーんと後ろから見守ってくれれば、子供は安心できるのではないでしょうか。思い切って、子供を信じて、「親の心配」を捨てる春です。


08:54
2025/04/11

ただいま

| by:牧之原中校長

「わたしなんかどうでもいいんです。子供さえ幸せになってくれれば。」

昔々、わたしがまだ担任をしていた頃、このようなことを絞り出すようにおっしゃった保護者がいました。本当に子供思いの、愛情の深いお母さんです。わたしは「ちょっと違うんじゃないですか?」って言っちゃいました。

親が自分の人生で我慢ばかりしていて、楽しめていないのに、子供には幸せになってほしいなんて無理ではないでしょうか。お父さんやお母さんの内面が満たされてることと、子供の幸せはイコールです。

子育てがわたしたちの人生のすべてではないはずです。子育ては、わたしたちの人生の一部です。子育ても含めたトータルの人生をわたしたちがどう生きたかが大事です。

子育てのコツがあるとするならば、まずはお母さん、お父さんが、幸せで満たされることです。子供のために、幸せになることを我慢する必要はありません。まずは自分がどう生きたか、どう生きるかです。自分の幸せな人生をつくることの一部が、子育てです。幸せな自分を子どもに見せることはとっても大事です。

子供は、自分の親が幸せそうだと、安心して、安心するから伸びようとします。


牧之原台地に戻ってきました。どこまでも牧之原台地の学校が好きです。保護者の皆様のご協力をいただきながら、牧之原中学校は前へ前へと進んでいきます。牧之原小学校と一つになって進みます。子供たちを幸せにしていくことが先生の仕事です。保護者のみなさんも幸せにしていくことは、わたしの仕事です。
わたしたちは、お子様の宝物をたくさん見つけ、みなさんに伝えることで、みなさんを幸せにします。


みなさんは、わたしたち教職員を幸せにして下さい。PTAとは、
parent teacherassociationの略語です。親と教師の同じ目的を持つ集団という意味です。その同じ目的とは、子どもを幸せにすることだけでなく、子どもに関わるすべての人の幸せをつくること。その中には、保護者も先生も含まれます。わたしたちは、絶対に敵対してはいけません。信頼し、尊敬し合いましょう。わたしたちは家族のようなものです。

ただいま。


07:52